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川端康成文学賞全作品Ⅱ 


川端康成文学賞全作品〈2〉川端康成文学賞全作品〈2〉
(1999/06)
古井 由吉上田 三四二

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この前からの続きになりますが、こちらは毎年の最高傑作短篇に授賞される川端文学賞の第2巻になります。今回も印象深い数作品についてあれこれ書いておこうかと思います。(誰も読まなくったっていいさっ!)





それでは早速。


祝婚 上田三四二

 大病が癒えて間もない老齢の主人公が、妻を伴い、従弟の娘の結婚披露宴へ参加するため京都を旅する話です。
 京都は主人公がかつて若い時をすごした場所ですが、街を歩いているうちに、見覚えのある風景やすれ違う若い女学生の一群から、忘れていた青春時代の感傷が静かに呼びおこされていきます。
 そして、結婚したばかりの若夫婦のこれからと、自分の残り少ないであろう人生への感慨とが次第に合わさり、結婚する二人を祝う気持ちに集約していく。

 美しい日本の風景の中で、人生の終わりに近づいた時に感じるであろう達観が見事に表現された傑作短編です。


樹影譚 丸谷才一

 主人公である作者は、幼少のころから、街路樹の投げる木の影に偏執なまでの執着を持っており、小説の前半では木の影の妙にまつわる作者の想いと性癖が淡々と語られていきます。では、その理由は何か・・・?
 短い小説(短編にしては長い?)でありながら、2つの話がばらばらに進み最後の1ページで息を呑むほどに見事に一致する、隅々まで手の行きとどいた短編です。この短編集の中では珍しく、ミステリー的な要素を若干含んだものですので、結末は是非実際にお読みください。


ヨッパ谷への降下 筒井康隆

 「ご飯の中に社会が見えます」「お味噌汁の中に国家があります」。共に暮らす朱女(あけめ)という奇妙な女との生活と、突然訪れるヨッパ谷への降下が描かれる短編です。

 ヨッパ谷とは、ヨッパグモという非常に小さな蜘蛛が糸を絹のように一面に張り巡らした谷のことですが、主人公の元へ朱女がつり橋からあやまってヨッパ谷に落ちたとの連絡が入ります。
 知らせを聴いた主人公は朱女を助けるため、手に鎌を持ち蜘蛛の巣を払いながらヨッパ谷へと降下していきますが、降りていく内に、白痴だと思っていた朱女への不思議な共感が呼び起こされていくのです、乳白色のヨッパグモの巣の中と言う非現実がもたらす心境の変化を、幻想的に表現した名短編。


 以上、川端康成文学賞全作品の紹介でしたが、本当にすばらしい小説ですので是非手に取ってみてください!!

 ・・・しかし、張り切って書いたものの問題はこのブログがちっとも面白くないってことですな。当初のブログの趣旨からはずれ、しかも面白くもないなんて、お前なんか生きている価値がないんだよ!。この豚野郎!!。

 このブログを読んでいる方々はきっと品のある方々のはずですのでそんな罵声は飛ばしますまい。長々ありがとうございました。

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