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ポールオースター ムーン・パレス 


ムーン・パレス (新潮文庫)ムーン・パレス (新潮文庫)
(1997/09)
ポール・オースター柴田 元幸

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【 引 用 】
 僕は崖から飛び降りた。そして、最後の最後の瞬間に、何かの手がすっと伸びて、僕を空中でつかまえてくれた。その何かを、僕はいま、愛と定義する。  新潮文庫p.79


 それは人類がはじめて月を歩いた夏だった・・。こういう書き出しから始まる、不思議な青春小説です。私がポール・オースターの中で最も好きな長編小説でもあります。

 

 P.オースターを知らない人も本屋の立ち読みでいいので初めの一ページ目だけでも読んでみてもらえればと思います。書いてあるのは良く判らない出来事ばかりで、どう繋がっていくのか判らないと思いますが、このページに本の中で起こる約90%の出来事が書いてあります。

 だけど、本当に大事なのは、残りの書いていない10%の部分(主人公の恋愛の結末)と、その起こった出来事で主人公がどう変わるかにあります。主人公の初めと終わりの状況は、本当にかわいそうなぐらい何も変わらないんですが、様々な出会いを経て、彼の基本が作られていくことに、そして青春時代の終焉とともに彼の確かな成長が見てとれることに、深くて静かな悲しみと何故か希望が生まれてくるのです。

 非常にお勧めの青春小説です。絶品!

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